
変化の速いスマートウォッチ業界。その勢いは年々増していくばかりで、続々と新製品が登場しています。
そのような環境の中で着々とシェアを伸ばしているMobvoi社から、最新モデルのスマートウォッチが登場しました。
今回は、その最新モデル「TicWatch Pro 5 Enduro」(ティックウォッチプロ5 エンデューロ)を早速入手したので、余す所なくレビューしていきたいと思います。
ちょうど1年前の2023年5月に発売された前モデル「TicWatch Pro 5」と、スペックの比較なども行いながらご紹介していきますよ!
(販売ページはこちらからどうぞ)
Mobvoi社のスマートウォッチについて
Mobvoiという会社は聞いたことがないという方も多いかもしれません。Mobvoiは、2012年に創業した中国の企業。
スマートウォッチに限らず、AIに強みを持ったメーカーです。
現在Mobvoiが出している製品は、
- スマートウォッチ
- 完全ワイヤレスイヤホン
- 自動車用スマートバックミラー
- スマートスピーカー
など、多岐にわたります。
中国のメーカーということで、不安に思う方もいるかもしれません。
ですが、創業者はGoogle出身、2015年にはスマートウォッチ関連でGoogleと提携しており、2017年にはスマートバックミラーでフォルクスワーゲンと提携しています。
シアトルやサンフランシスコにも支社を置き、世界で戦っている真っ当な企業なので安心ですね。
TicWatch Pro 5 Enduroはどんなスマートウォッチなのか?
それではさっそく、今回発売された「TicWatch Pro 5 Enduro」についてご紹介していきたいと思います。
TicWatch Pro 5 Enduroは、2024年5月9日に発売されたスマートウォッチ。去年発売された前モデル、TicWatch Pro 5からのアップグレードしたモデルになります。
それぞれのポイントを見ていきましょう。
スマートウォッチとしては申し分ないスペック
まずはスペックについて。
TicWatch Pro 5 Enduroは、最新のCPUであるSnapdragon W5+ Gen 1 チップセットと、スマートウォッチとしては十分すぎる容量のメモリである2GBRAMと32GBのストレージを搭載。
特にCPU周りは、廉価モデルに搭載されているSnapdragon Wear 4100に比べて電力効率や処理速度が2倍以上になっています。
(今使っているスマートウォッチの動作が遅くて悩んでいるなら、ここだけ見ても買いポイントです!)
また、数日間は充電不要な大容量628mAhバッテリーと、普段使っていても特にストレスを感じるようなところは見当たらないスペックとなっています。
ミルスペック準拠でアウトドアにも不安なし!
スマートウォッチは見た目通り、精密機械です。安いスマートウォッチを使っていてすぐ壊れたという話も聞きます。
そこで注目してほしいのが、TicWatch Pro 5 Enduroは「ミルスペック」に準拠しているというところ。
ミルスペックとは、アメリカ軍が物資を調達するときに基準としている、
- 耐熱性
- 耐衝撃性
- 耐水性
- 防塵性
- 防湿性
の厳しい基準のこと。
そんなミルスペックに準拠しているということは、かなりハードな環境での使用にも耐えうるということ。
私も登山やプールなどでガンガン使用していますが、全く問題なく使えています。
また、位置情報を取得する衛星測位システムもGPSをはじめとして5つの方式に対応しており、位置情報の狂いやすい場所でも正確に取得してくれるのは嬉しいポイントですね。
使いこなすならマストのWear OSもしっかり搭載
スマートウォッチを2つに分類するとすれば、Wear OSを搭載しているかどうか。
Wear OSを搭載していれば、スマートフォンのように好きなアプリをインストールして使うことができます。
移動用にナビアプリを入れたり、メッセージアプリの返信もスマートウォッチだけでできるのはかなり便利ですよ。
TicWatch Pro 5 EnduroはもちろんWear OSを搭載しています。
スマートウォッチをガッツリ使いこなすなら、自分好みにカスタマイズできるWear OSはマストですね!
ワークアウトや睡眠計測などでも新機能が充実!
スマートウォッチを使うシーンとして、ランニングやその他スポーツ、筋トレなどのワークアウトのデータをモニタリングするのも人気ですね。
TicWatch Pro 5 Enduroでも、新機能によってさらに使い勝手が向上しました。
ワークアウトのスポーツが追加され、100種類以上に対応。睡眠状態を自動で把握し、いびきの検出まで行えるようになっています。
(なぜか体調が悪いなと感じたときは、昨晩の睡眠の状態が良くないことが多いですね。。)
実際に使用して感じたメリットやデメリット
それでは、実際にTicWatch Pro 5 Enduroを使用してみて感じたことを忖度無しで紹介していきたいと思います!
まずは、開封していきましょう。(ガジェットを開封するときはいつもワクワクしますね。)

高級感のある箱にシンプルに収まっていました。
内容物は以下の通り。

本体と充電ケーブル、取扱説明書とこちらもシンプル。
本体のガラス部分には使い捨ての保護フィルムが貼ってありますので、忘れずに剥がします。
(以前、本体の裏のセンサー部分のフィルムに気づかずつけっぱなしでいたことがあります。。)


サイドのボタンを長押しして電源をつけると、すぐ近くのスマートフォン上で自動的に認識され、ペアリングもすんなり完了しました。
本体部分は大きく見えますが意外とコンパクトで、平均的な男性の手首の太さと同じくらいです。
女性にも確認してもらったところ確かに大きく感じるようでしたが、アウトドア系の時計だと思えば気にならないくらい、とのことでした。
使用感としては、入手してから充電時以外は基本的に着用していて不満に感じるところは今のところありません。
バッテリー持ちもかなり良く、普段づかいなら3日以上持ちました。消費電力が大きくなりがちなWear OS搭載のスマートウォッチでここまでバッテリー持ちがいいのは大きなメリットですね。
また、LINEやメールへの返信もウォッチ単体で可能なのがとても便利です。画面上での操作だけでなく、音声入力もできるので、あまり手が離せないときにも活躍します。
ランニング時にも使用していますが、しっかり位置情報が取れているので問題ありません。
できるだけ荷物を減らしたいので、TicWatch Pro 5 Enduroとワイヤレスイヤホンをペアリングすることで、音楽を聞きながらワークアウトの計測という感じで、スマホなしで行っています。
(その他スポーツの計測に関しては、都度追記していきたいと思います。)
また、あえてTicWatch Pro 5 Enduroのデメリットを挙げるとすると、FeliCaに非対応な点でしょうか。
スマートウォッチでSuicaなどを使っているのはかっこいいですが、以前FeliCa対応スマートウォッチを使っていた私の場合、左手首に着用していると使いにくかったり別途操作が必要だったりで、結局スマホでの決済が多くなりました。
総合的に見て、TicWatch Pro 5 Enduroの使用感は抜群に良いです。トップクラスのスペックと操作性、バッテリー持ち、QOLの向上に大きく貢献してくれています。
前モデル「TicWatch Pro 5」と「Enduro」の違いは?

TicWatch Pro 5 Enduroは、前モデルのバージョンアップ版とのことですが、どんな部分に変更があったのでしょうか。上の写真では、左が「前のモデル」で右が「Enduro」ですが、それぞれチェックしていきましょう。
CPU周りやメモリ、バッテリーなど、基本的なスペックに関してはあまり変化はないようです。
変更のあった部分としては、まず、画面がサファイアガラスになったこと。
前モデルは一般的なスマートフォンで採用されているゴリラガラスでしたが、Enduroでは、ゴリラガラスよりも更に強度のあるサファイアガラスが使用されています。
ゴリラガラスに比べて、コストが10倍近くかかる上に加工の難易度も高いため、防弾ガラスや高級時計で使われているガラス。
日常的にスマートウォッチを着用していると、たまにぶつけてしまうこともあると思います。でもサファイアガラスであれば、破損する可能性は低いので安心して使えますね。
他の変更点は、サイドにあるデジタルクラウンが少し丸みを帯びた形になって操作性が良くなったこと。
また、純正のバンドがフラットなものから波打った形状に変わっており、通気性が向上したのと、バンド自体が緩みにくくなりました。

前モデルを所有している場合はすぐに買い替える必要はないかもしれませんが、デザインやバンドの使用感の向上、を魅力に感じるならぜひ試してみてほしいですね。
「TicWatch Pro 5 Enduro」はどんな人におすすめ?
ここまでTicWatch Pro 5 Enduroを紹介してきましたが、どんな人におすすめのスマートウォッチかというと、
- バッテリー持ちの良いスマートウォッチが使いたい
- Wear OS搭載でアプリを入れてカスタマイズしたい
- アウトドアでガンガン使いたい
- 長く使えるスマートウォッチがほしい
など、スマートウォッチをしっかり使いこなしたいという人には特におすすめです。
TicWatch Pro 5 Enduroは安くはないスマートウォッチですが、価格以上のパフォーマンスを出してくれる一本ですよ。
まとめ
Movboi社の最新モデル、TicWatch Pro 5 Enduroについてご紹介しました。
シンプルかつスタイリッシュな見た目なこともあり、幅広いシーンに合わせて使うことができますね。
スペックもトップクラスで、使い勝手も最高です。気になった方はぜひお試しあれ!
(TicWatch Pro 5 Enduroの購入はこちらから)



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