
アップルウォッチは、心拍数や歩数などの健康データを測定し、スマートフォンと連携して管理することができます。
他にも、把握しきれないほどたくさんの機能がありますね。
アップルウォッチの購入を考えている方からの相談で「こんな機能はありますか?」という質問は特に多いです。
そのひとつが血圧測定。
高血圧や低血圧で悩んでいる方も多く、定期的に血圧を測定することは、健康管理にも重要です。
アップルウォッチで血圧を測ることができれば、手軽に自分の状態を把握することができて安心ですよね。
結論だけ先にお伝えすると、現在のアップルウォッチには血圧の測定機能は搭載されていません。
アップルウォッチ本体のハードウェアの問題なので、アップデートで追加されることはありませんし、アプリを誰かが作ることも不可能です。
では、将来的にアップルウォッチで血圧測定が可能になる可能性はあるのでしょうか?
また、他の方法で血圧測定するにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では、アップルウォッチで血圧測定ができない理由や技術的な課題、他の手段との比較などについて解説します。
アップルウォッチで血圧測定ができるようになる可能性はあるのか?
アップルウォッチで血圧測定ができない理由は1つ。
病院にあるような血圧計と同じ機構を、アップルウォッチに搭載しなければならないからです。
血圧を正確に測定するためには、カフと呼ばれる空気袋を腕に巻いて圧力をかける必要があります。
そんな装置をアップルウォッチに搭載するのは、難しそうですよね。
実際、現在までアップルウォッチに血圧を計測する機能は搭載されていません。
ですがアップル社は、アップルウォッチに血圧計を搭載する研究をずっと行っているようです。
アップル社は、直近だと2022年に血圧に関する特許を申請しています。
その特許は「圧力が測定できるアップルウォッチ用バンドと、腕に巻いた血圧を測定するための別のデバイスを連携する」というような内容でした。
以前アップル社により申請された特許で、カフを使った血圧測定のもの、アップルウォッチのセンサーだけを使った測定方法のものなどがありました。
それらに比べると、最新の特許ではかなり実用化に近い状態だと言われています。
いくつも特許申請をしていることからわかるように、アップル社はアップルウォッチで血圧測定する技術の開発に取り組んでいます。
しかし、現時点ではまだ実用化されておらず、精度や安全性などの課題も。
アップルウォッチで、正確かつ便利な血圧測定機能が実現される日はいつか来ると思いますが、もう少し待つ必要がありそうです。
アップルウォッチ以外の方法で手軽に血圧測定するには?
では、手軽に血圧を測定する方法はないのでしょうか?
実は、スマートウォッチ型の血圧計は存在しています。
日本の大手ヘルスケア機器メーカーでも知られている、オムロン。
そのオムロンが作っているのが、ウェアラブル血圧計「HCR-6900T」です。
なんと、病院にある血圧計の仕組みを、腕時計サイズで再現してしまったという製品。
日本でも唯一、医療機器として認可を得ており、血圧を正確に測ることのできるデバイスです。
現在、血圧を測れるスマートウォッチと紹介できるのは、上記のオムロンの製品と、HUAWEIのWATCH D(日本未発売)という製品のみです。
数千円で購入できる無名メーカーの中国製スマートウォッチにも血圧を測定できると書いてあるものがありますが、おもちゃレベルなのでご注意を。
まとめ
残念ながら、現在、アップルウォッチで血圧を測定する方法はありません。
無料アプリなどを探している方もいますが、アップルウォッチ本体の問題で難しいと思われます。
ですが、アップルウォッチに血圧測定機能が搭載されるのは、時間の問題でしょう。
スマートウォッチ業界のシェアトップ企業として、今後に期待です!
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